2017年1月20日(金)に、都内のIT企業で「パン食べたいんだけど」と「就カツ!」を使用したインターンシップ・ブログラムを担当しました。

こちらの企業では、昨年8月にも「就カツ!」を使用したインターンシップ・プログラムを実施されまして、そのときは社員の方がご担当されました。しかし、ファシリテートの仕方で迷う点がおありになるとのご相談をいただいたところから実現しました。

最初の40分ほどで、「パン食べたいんだけど」をプレイしていただき、後半にゲームから学べることを説明。

冒頭から研修っぽくなると、どうしてもかしこまってしまうので、得点を競うゲームとして遊んでいただきます。

 

写真には写っていませんが、右側にはパン屋と設定された机が用意されていまして、プレイ中は2つの机を行ったり来たりします。動きをつけることで待機しているプレイヤーも楽しめる仕掛けです。

IT企業における開発職の仕事として、納期までに少しずつ仕様が固まっていくことをゲームをしながら体験していただきました。

 

休憩を挟んで、いよいよ「就カツ!」です。

私が就職支援をする中で、ろくに調べもせずになんとなく応募企業を選ぶか、教員に進められるまま応募するパターンを数多く目にしてきました。就職活動におけるマッチングを、採用企業だけでなく、学生の側からも考慮することで、より企業風土にあった就職をしていただきたい。そんな願いも込められていることを制作者の視点から説明。

本インターンシップでは、「就カツ!」を2回プレイしていただきましたが、1回目はルールを説明し、プレイ中はファシリテータが必要に応じて補足する形をとりました。2回目は、ルールを少し変えまして、参加した学生たちの自主性を重視しながら最低限のファシリテートにとどめました。
プレイ中の盤面は録画しておき、後ほど企業と学校へのフィードバック資料へ反映します。ゲームというのは攻略する過程で、かなり性格が表れるので、真面目なグループディスカッションよりも短い時間で素の姿を見ることができます。

「就カツ!」は1プレイ目が説明を入れて50分程度。一旦休憩を挟みまして、2プレイ目は25分程度で終わります。その後、ファシリテータからの総括をフィードバックし、参加者からの質問や感想を話していただきました。プレイとフィードバックでおよそ2時間のプログラムで対応できます。

ゲームを取り入れた研修の場合、ゲームのゴールを最初に説明することで目標が明確になり、どの程度攻略できたかはゲームの結果により達成度も明確になります。その結果、振り返りでのコメントも自然と具体的になってくるのが特徴です。

就職活動中の学生が、インターンシップ中に「就カツ!」という就職活動シミュレーションゲームをプレイすることで、リアルな就職活動の進行状況とつながってくる辺りが興味深いところでしょう。

ゲームが完成した当初は、マニュアルを用意すれば誰でも楽しめるのではないかと考えていましたが、それなりの個数を販売、ご利用いただく機会や場所が増えますと、制作者からのメッセージが伝えきれていない部分に気づくようになりました。

もし、インターンシップ等へのファシリテータ派遣のご要望がありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。